
絵文字は、もはやコミュニケーションには欠かせないといっても過言ではなく、目にすることが普通になっています。LINEやSNSなどで毎日使う人も多いでしょう。
その中でも特に頻繁に使用されるのがハートの絵文字です。ハートは、絵文字の中でも使用頻度が高いものの一つです。種類が豊富で、つい適当に選んでしまうこともあるかもしれませんが、それぞれの色に特別な意味があることをご存じでしょうか?
普段は、その日の気分に合わせて色を選んでいるかもしれませんが、実はそれぞれの色には特別な意味が込められています。特に海外では、色が重要な意味を持つ場合もあります。国によって異なる解釈が存在するため、知っておいて損はありません。
身近な存在であるハートの絵文字ですが、実は色ごとに異なる意味を持つとされています。それを知らずに使ってしまうと、相手に誤解を与えることもあります。色に込められた意味を理解しておけば、誤解を避けながら自分の感情を正確に伝えることができるでしょう。
この記事では、ハートの色ごとの意味や絵文字の使い方について解説していきます。
赤いハートの意味
赤いハートは一般的に「あなたを愛しています」という意味を持ち、「好き」や「愛してる」といった感情を表します。また、「情熱」や「真実の愛」の象徴ともされています。赤いハートは最もポピュラーなハートの色で、様々なシーンでよく使われます。日本でも絵文字として頻繁に利用される色ですね。深い愛を示す赤いハートは、通常の使い方で問題ありません。
赤いハートには他にも「真実の愛」「情熱」「感謝」「欲望」などの意味があります。ハートという言葉は英語で「心臓」を意味するため、重い愛情を表現することが多いです。
赤いハートは恋愛対象だけでなく、家族や親友にも送られることがありますが、ただの友達に送ると誤解を招くことがあります。初対面や初デートの際に赤いハートを送ると、相手を驚かせてしまうこともあるでしょう。そのため、愛情の象徴である赤いハートは慎重に使う必要があります。
白いハートの意味
白いハートには「純真」や「純愛」、「幸福」という意味がありますが、時には「過去の愛」を示すこともあります。白いハートは「あなたのことが好きでした」という過去の恋愛感情を伝えるメッセージとして使われることが多いです。切ない感情を漂わせるこの絵文字は、大切な人を失った時や失恋した人を励ますためにも使用されます。
ちなみに、韓国では白いハートが空虚な愛情を連想させるため「愛情が空っぽ」という意味でも使われますので注意してください。
紫のハートの意味
紫色のハートには「神秘的な魅力」「高貴さ」「優しさ」「ロマンティック」といった意味がありますが、近年ではセクシャルな意味合いを持つこともあります。「優しさ」を象徴する紫のハートは、「優しいね」というメッセージとして使われることもありますが、「大人の関係」や「性的な魅力」と結びつくこともあるため、誤解を招く可能性があります。
そのため、異性に対して軽々しく使うのは適していないかもしれません。紫のハートを送る相手は恋人に限った方が良いでしょう。紫色のハートは状況や相手によって異なる意味を持つため、文脈や相手の感じを考慮して使うことが重要です。
ピンクのハートの意味
ピンクのハートは、赤に比べて軽い愛情や「可憐さ」を表します。そのため、「好き」や「かわいい」という意味があります。
可愛らしさを強調したいときや、軽い愛情を伝えたいときに使うのが適しています。ピンクはよく使われる色で、特に異性とのやり取りで赤よりも多く使われることがあります。
ピンクのハートは「あなたに魅力を感じている」というメッセージを伝えるのに適しており、恋愛感情を示したい相手に使うのがおすすめです。
このハートは、赤いハートほど強い愛情ではなく、軽めの愛情表現です。赤が「love」なら、ピンクは「like」といった感じです。
そのため、友人や仲間、付き合い始めの恋人など、幅広い相手に気軽に使えます。気になる相手や友達にも、気軽に送ってみると良いでしょう。
青のハートの意味
青いハートは「友情」「調和」「信頼」などを象徴し、赤色ほどの熱い思いではなく「長く続く穏やかな愛情」を表します。そのため、恋愛感情のない友人にも安心して送ることができます。
同時に、「あなたが恋しい」「深い愛」「揺るがない愛」という意味も含まれます。恋人や家族に愛情を伝えたいときにも使える適切な絵文字です。
さらに「切なさ」を表し、深い感情を表現する際にも使用されます。恋人だけでなく、家族や友達への愛情や、寂しさを示すのにも向いており「あなたに会いたい」という思いも込められます。
オレンジのハートの意味
オレンジ色のハートは「好き」や「気に入っている」といった感情を表現しますが、よりカジュアルな意味合いがあります。同時に「安心」「慎重」といった微妙な意味も持ちます。
そのため「異性として見ていない相手に送る絵文字」として適していると言えるでしょう。
また、関係を明確にしたくない相手にも使われることがあるため、本気で好意を示す場合は注意が必要です。
SNSでお気に入りのものを紹介する際にメッセージを引き立たせるために使うなど、カジュアルな好意やお気に入りを伝える場合におすすめです。
水色のハートの意味
水色のハートは、「恋しい」「恋愛への憧れ」「切なさ」「あなたの恋人になりたい」といった異性への気持ちを表しますが、時には「困難」の象徴でもあります。好きな人に直接気持ちを伝えるのが難しい場合、控えめに感情を伝えるのに適しています。
片思いの相手に告白するのが難しい時、この絵文字を使って控えめに気持ちを表現すると良いでしょう。青色と水色は似ていますが、それぞれの使い方に注意が必要です。
グレーのハートの意味
グレーのハートは「成功」や「成果」を象徴し、新しい恋愛の始まりを示すこともあります。誰かの成功を祝ったり、気になる相手に対して使うのにぴったりです。
一方、ネガティブな意味合いとして「抑圧された愛」や「失望」を表すこともあります。別れを示唆することもありますが、逆に愛情を励ます意味が込められることもあります。
グレーのハートは多様な意味を持つため、使用する際には文脈に注意が必要です。
茶色のハートの意味
茶色のハートは「深い友情」や「親友」を表す際に使用されます。大地を連想させるこの色は、安定した友情の象徴として親しい相手に送るのに適しています。
ただし、欧米ではその色味から黒人や褐色肌の人々を示したり、政治的なメッセージを表現するために使われることもあります。日本ではあまり見かけませんが、海外では人種や肌の色に関する非常に敏感なテーマとなるため、特に肌の色が明るい人は使用を避ける方が無難です。使用する際は文脈や相手に注意が必要です。
黒いハートの意味
黒いハートは「不快感」や「反感」、時には「嫌悪感」を示すのに使われます。また、悲しみや喪失感を表現する際にも利用されます。
ただし、親しい友達同士でブラックジョークとして使うこともあり、あまり深刻に受け取る必要はないかもしれません。
もう一つの意味として、黒薔薇の「決して滅びることのない愛」という花言葉から「私の心はあなたのもの」というロマンティックな意味も持ちます。
恋人や友人に送る際、または国際的なSNSで使用する時には、その意味を理解して慎重に使うべき色です。
黄色のハートの意味
黄色いハートは「幸せ」や「あなたはユニークな人」「一緒にいると楽しい」といったメッセージを伝えるのに適しています。気軽に友達に送ることができ、友情を表すのにぴったりの絵文字です。
これは「友達でいてくれてありがとう」という意味合いが強く、明るさや希望を象徴しています。幸せな気持ちを伝えるためによく使われます。
海外では家族や友人に使われることが多いですが、新しく知り合った相手にも気軽に使うことができます。そのため、非常に便利な絵文字と言えるでしょう。
また、「個性」や「独自性」という意味もあり、黄色のハートを使うことで「あなたの個性が好き」「一緒にいると楽しい」という気持ちを表現できます。
緑のハートの意味
緑色のハートは「新しいつながり」や「新たな関係」を象徴し、黄色と同様に「面白い」や「ユニークさ」を表す際にも使われます。新しい友達に送るのに最適です。
緑は自然を連想させるため、環境保護や慈善活動の報告にもよく使われます。SNS上でボランティア活動をシェアする際にも使われることがあります。
一方で「嫉妬」や「羨ましさ」といったネガティブな感情を表すこともあります。嫉妬の気持ちを表現する際には緑のハートが適していますが、使用する際には文脈や文章の内容などに注意が必要です。
個人的なやり取りではあまり使われませんが、距離感のある相手や出会ったばかりの人に対しては無難に使えるかもしれません。
ハートの絵文字の形の意味
ハートは色だけでなく形態によっても意味が異なります。ここでは、ハートの形に関する意味を解説します。しっかり理解して、適切に使いましょう。
ダブルハートの意味
2つのハートが重なった絵文字は、「愛情」「温もり」「友情」などの感情を表します。カジュアルなデザインなので、気軽に好意を伝えるときに使うのに適しています。「友情」や「温もり」といった意味も含まれているため、友達同士で使うのにぴったりです。
異性に限定せず、友人や親しい人など大切な人に送るのに適しています。
割れたハートの意味
ひび割れたハートの絵文字は、愛に亀裂が入ったネガティブな感情を示します。愛の終わりや悲しい出来事だけでなく、他の悲しい出来事があったときにも使われます。
ただし、シリアスな絵柄のため、逆に冗談めかして使われることもあります。状況によっては軽いジョークとして使われることも多いです。
ハートとビックリマークの意味
ハートとビックリマークを組み合わせた絵文字は、キュートな雰囲気を醸し出しています。この絵文字は「かわいい!」「ステキ!」などのポジティブな感嘆を表すときに使われます。
見た目通り、高揚感やワクワクした気持ちを表しており、重い愛情というよりは軽い愛情を表しています。
そのため、恋人だけでなく、異性や仲の良い友達など、さまざまな相手に手軽に使える便利な絵文字です。
リボン付きハートの意味
リボンが飾られたハートの絵文字は、贈り物を連想させるため、プレゼントに関するメッセージにぴったりです。バレンタインデーなどの特別なイベントでも頻繁に使用されます。
また、ハート自体を贈るような印象もあるので「私のハートはあなたのもの」という意味を込めて使う人も多いです。
キラキラハートの意味
星がきらめく「キラキラハート」の絵文字。ハートの周囲に星が散りばめられたこの絵文字は、相手への好意や「いいね」という気持ちを軽やかに伝えるのに適しています。
愛情が深いように見えることもありますが、一般的には気軽な「LIKE」を表現するポップな絵文字として使われます。友人にも気軽に使える便利な絵文字です。
回転するハートの意味
2つのハートが回転するこの絵文字は、お互いの気持ちが寄り添っているときや、同じくらいの愛情を示すときに使用されます。動きのあるデザインから、「ラブラブ」や「仲良し」という意味も含まれます。
ちなみに、英語では「revolving hearts」と呼ばれ、謝罪や和解の意味もあるそうです。
ドキドキハートの意味
心臓が躍動するイメージの「ドキドキハート」の絵文字は、強く高まる感情を表現するのに最適です。「ときめき」や「共感」の意味を持ち、恋愛に夢中な気持ちや高揚感を伝えたいときに使われます。
ちなみに、欧米では「beating heart」と呼ばれ「あなたを受け入れます」という意味もあります。
輪郭のみのハートの意味
輪郭だけのハートは「シンプルさ」やセンスを表現するのに使われます。また、中身の色がないため「これから色を塗る」という可能性を示唆し、未来への期待感を表すこともできます。
深い意味を持たせたいときや、少し神秘的な雰囲気を出したいときにも使用される絵文字です。
ハート絵文字のまとめ
ハートの絵文字にはさまざまな色があり、それぞれに異なる意味があります。ただし、特定の色を意識して使う人は少ないかもしれませんし、意味が複数あるものもあるため、厳密に意味を推測するのは難しいこともあります。
それでも、色ごとの意味を理解しておくと便利です。特に海外の方とやり取りする場合には、意味を考慮して使うことが重要です。
ハートの色を使い分けることで、さりげなく感情を伝えることができます。また、頻繁にハートの絵文字を送ってくる相手は、潜在的に好意を示している可能性があるかもしれません。
ただし、「赤色のハート」が送られてきたからといって、必ずしも脈があるとは限りません。自分の感情や伝えたい思いに応じて、ハートの絵文字を使い分けることで、より効果的に想いを伝えることができます。
時代の変化によって意味が変わることもあるため、SNSなどでの使用状況に注意を払いながら使うと良いでしょう。