「受賞」と「授賞」

「受賞」と「授賞」、どちらも賞に関する言葉ですが、実は意味や使い方に明確な違いがあります。

  • 「受賞」は賞を受け取る側
  • 「授賞」は賞を与える側

似ているようで間違えやすいこの2語、正しく使い分けられていますか?

この記事では、「受賞」と「授賞」の意味の違いと正しい使い分け方を、例文や使用シーンを交えてわかりやすく解説。

ビジネスメールやスピーチで恥をかかないためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。

「受賞」と「授賞」の基本的な意味とは?

「受賞」と「授賞」は、賞に関する言葉ですが、それぞれが示す意味には明確な違いがあります。

まずは、辞書的な意味や言葉の成り立ちから、それぞれの基本的な定義を確認しましょう。

「受賞」の意味と使われる場面

「受賞」とは、賞を「受け取る」ことを意味する言葉です。

例えば、「ノーベル賞を受賞する」や「最優秀賞を受賞した」といった形で使われます。

主語は基本的に賞をもらう「人や団体」であり、行動としては「賞を受けた」というニュアンス。

受賞は、受け取る側の行為を表現する際に使うのが正解です。

「授賞」の意味と使われる場面

「授賞」とは、賞を「授ける(与える)」ことを意味します。

「審査委員会が授賞を決定した」「〇〇協会が授賞式を開催した」など、賞を与える側の行動に使われます。

主語は賞を「与える側(主催者や団体)」であり、受賞とは反対の立場。

授賞はややフォーマルな表現として、ニュースや公式発表でよく使われます。

「受賞」と「授賞」の主語と動作の違い

「受賞」は「もらう側の動作」、「授賞」は与える側の動作であり、主語がまったく異なります。

この点を押さえることで、文脈に応じた正確な使い分けが可能。

たとえば、「彼が受賞した」と言えば彼が賞を受け取ったことを示し、「審査員が授賞した」と言えば審査員が彼に賞を与えたことを意味します。

「受賞」と「授賞」の違いをわかりやすく比較

言葉の意味を理解したら、次は「受賞」と「授賞」の違いをより深く比較してみましょう。

視点・使い方・実際の例文などを通じて、混同しがちなポイントを整理していきます。

視点の違い:受け取る側 vs 与える側

「受賞」と「授賞」の最も大きな違いは「どちらの立場から見ているか」という視点にあります。

「受賞」は賞を受け取る側の行為、「授賞」は賞を与える側の行為を指します。

つまり、同じ出来事であっても、使う言葉が異なるのです。

例えば「彼が受賞した賞は…」と表現するのに対し、「審査員が授賞を決定した」と表現すれば、同じ場面でも異なる視点からの言い回しになります。

動詞・名詞としての使われ方の違い

「受賞」は主に「動詞(受賞する)」や名詞として使われ、文章の中でもよく登場。

一方、「授賞」は「名詞(授賞式、授賞決定)」としての使用が多く、動詞として使うケースはやや限られます。

「〇〇に授賞する」といった表現はあまり一般的ではなく、「授与する」「授賞式を開く」などのように用いられるのが一般的。

この使われ方の違いも、両者を区別する上でのポイントです。

例文で見る意味の違い

具体的な例文を比較すると、違いがよりはっきりします。

受賞

「彼は優秀な論文で受賞した」
→ 賞を受け取った人に焦点

授賞

「選考委員会は彼に賞を授賞した」
→ 賞を与えた側に焦点

このように、主語と動作の方向性に注目すれば、どちらの言葉を使うべきかが明確になります。




「受賞」と「授賞」の正しい使い分け方

ここでは、実際の文章や会話で「受賞」と「授賞」をどう使い分ければよいかを具体的に紹介。

ビジネスや日常でよくある使用例も交えて、間違えにくくするポイントを解説します。

ビジネスメールでの使い方の注意点

ビジネスメールでは、「〇〇賞を受賞されたこと、誠におめでとうございます。」のように、「受賞」を使うのが一般的です。

「授賞」は、会社や団体が賞を与える立場でなければ使いません。

誤って「授賞おめでとうございます」と書くと、意味が通じなかったり失礼になったりする可能性があるため注意が必要です。

ニュース記事やスピーチでの使い分け方

報道やスピーチでは、「〇〇氏がノーベル平和賞を受賞しました」や「選考委員会が賞の授賞を決定しました」のように、それぞれの立場に応じた言葉を使い分けることが重要。

文章の主語と動作の主体を意識することで、誤解のない表現が可能になります。

間違いやすい他の表現との比較

「授与」「表彰」「受章」など、似た表現との混同にも注意が必要。

たとえば「勲章を**受章**する」は正しい用法ですが、「受賞」とは区別されます。

また、「表彰式」では「表彰を受ける」が正しく、「授賞」とは異なる表現です。

言葉の選び方一つで、伝わり方が大きく変わることを覚えておきましょう。




「受賞」と「授賞」例文集

ここでは、「受賞」と「授賞」の正しい使い分けを実践するための具体的な例文をシーン別に紹介します。

実際に文章を書く際の参考にしてください。

ビジネスシーンでの例文

  • このたびは「優秀社員賞」の受賞、誠におめでとうございます
  • 弊社主催のコンテストにおいて、最優秀賞の授賞が決定いたしました
  • 表彰式では、部門賞を受賞された方々が登壇されました

日常会話での例文

  • 友達が小説で文学賞を受賞したらしいよ
  • テレビで〇〇協会が新人賞を授賞したって言ってたよ
  • 映画監督が海外の映画祭で受賞した作品を観た

文章作成やSNS投稿で使える表現

  • ○○賞を受賞しました!応援してくれた皆さん、ありがとう
  • 本日は、〇〇団体による授賞式に出席しています
  • 初めての受賞経験に、今も信じられない気持ちです




「受賞」と「授賞」まとめ

「受賞」と「授賞」は似た響きながらも、意味や使う場面が明確に異なる言葉です。

「受賞」は賞を受け取る側、「授賞」は賞を与える側という視点の違いを理解することで、文章や会話の中での使い分けがスムーズになります。

特にビジネスシーンでは、言葉の正確さが信頼につながるため、ぜひこの記事の内容を参考にして、今後の表現に活かしてください。