天気予報では、雨の量を「降水量○○mm」と表現します。この「mm」とはミリメートルのことですが、多くの人にとっては降水量10mmや降水量1mmという表現はわかりにくいかもしれません。
そこで、今回はよく聞く「降水量1mm」の意味やその具体的な量について説明します。
降水量1mmとは?
「降水量1mm」とは、雨が降って溜まった水の深さが1~1.9mmの状態を指します。つまり、地面から1mmの深さまで雨水がたまることを意味します。
この量は、観測時間の一定期間にさかのぼって測定され、通常は天気予報では1時間単位で観測されます。
この降水量は、転倒ます型雨量計と呼ばれる装置を使用して測定されます。口径20cmの受水器を使用し、雨水の量を測定します。
気象庁で使用されているものは0.5mmのますを使用しており、降水量は0.5mm単位で測定されます。
例えば、「13時に降水量1mm」と発表された場合、12時から13時までの間に1~1.9mmの雨が降るということを意味します。小数点以下は切り捨てられるため、実際には2mm近くの雨が降ることもあります。
降水量1mmで傘は必要か
1mmの雨量について傘を差すかどうかは、人によって意見が分かれます。
シトシトと雨が降り、道路が湿ったり、場所によっては少し水たまりができるかもしれません。そのため、短時間であれば傘なしでも問題ありませんが、長時間外出する場合は傘を持参することが安心です。
多くの人が傘をさすのは、降水量が2mm以上の場合であり、1mmの雨量は個人差があり微妙な判断になるでしょう。朝は雨が降っていなくても、1mmの雨量が予報されている場合は、折りたたみ傘を持参するのが無難です。
1mmの雨量は、シトシトという感じで、しばらく外にいると濡れてしまいますが、短時間の外出であれば傘なしでも何とかなる程度の雨です。
徒歩1分の距離であれば、傘なしで走って行けるくらいの雨です。通行人を見ても、傘をさす人とささない人が半々ほどいるでしょう。
ただし、天気予報で1mmと予報されているからと言って、傘が不要だと判断するのは早計かもしれません。
天気予報で1mmの雨と表現されても、実際の降水量は1mm~1.9mmとなります。つまり、降水量1.9mmの雨は実質2mmです。降水量が2mmになると、雨がしっかり感じられます。多くの人が傘を差すでしょう。
したがって、1mmと予報されていても、傘が必要な2mm近い雨が降る可能性も考慮してください。そのため、1mmの雨が予想される場合は、傘を持って外出することをお勧めします。
大きめの折りたたみ傘を用意しておくと安心です。0.5mmの雨量はポツポツとした雨で、地面が濡れる様子が見受けられますので、1mmの雨量はそれよりも少し強いイメージです。
1mmの雨量がもたらす影響
1mmの雨量が様々なシーンに及ぼす影響についてご紹介します。
降水量1mmの運動会
年に一度の大事な行事である運動会、1mmの雨量で行うことはできるでしょうか?
運動会の開催には、雨の量よりもグラウンドの状態が大きく影響します。1mmの雨量でも、前日から続いている雨でグラウンドがぬかるんでしまっていれば、運動会の開催は難しいかもしれません。
ただし、途中で雨が降り出した場合は1mm程度の雨であれば、プログラムを短縮するなどしてで行うことができるかもしれません。
ただし、グラウンドの状態が悪化したり、風が強い場合は、子供たちの安全を考慮して中止になることもあります。
降水量1mmのゴルフ
1mmの雨量は、ゴルフにはほとんど影響を与えません。1mm程度であれば、傘やレインウェアを使用せずにプレーを楽しむことができるでしょう。
ボールの回転にはわずかな影響がありますが、大きな問題にはなりません。2~3mm程度の雨であればプレー可能ですが、それ以上の場合は傘が必要になるでしょう。3mm以上の雨量では、プレーに支障をきたす可能性があります。
降水量1mmのディズニー
ディズニーランドで1mmの雨量が予想される日、影響はどの程度でしょうか?
基本的に、傘やレインコートを着用すれば普段通り楽しめるでしょう。雨の日は通常よりも来場者が少なく、待ち時間も短くなる傾向があります。アトラクションの待ち時間が短縮されるかもしれません。
ただし、屋外のアトラクションや屋外でのサービスは中止されることがありますが、屋内のアトラクションやレストランは通常通り楽しむことができます。
また、雨の日限定のイベント「ナイトフォール・グロウ」も開催されることがあります。
ただし、長時間雨の中で待つことを考える必要があります。体が冷えて風邪を引く可能性もあるため、十分な対策をして楽しんでください。
降水量1mmの野球
1mmの雨量なら、野球を楽しむ上で大きな問題はありません。
少量の雨は地面に吸収されるため、通常の装備でプレーすることができます。ただし、長時間の雨の場合は1mmでもグラウンドがぬかるんだり水たまりができることがありますので、注意が必要です。
試合中に足元がぬかるんだり、ボールが滑りやすくなる4~5mm程度の雨量がプレー中止の目安です。雨の中での野球観戦は周囲に迷惑をかけるため、傘ではなくレインコートを持参しましょう。
降水量1mmのキャンプ
1mmの雨量はキャンプに大きな影響を与えません。
風の強さや雷の可能性に注目しましょう。山岳地帯では天候が急変することがあるため、川の増水に備えて川沿いでのテント設営は避けましょう。
適切な注意を払えば、1mmの雨量でもキャンプを楽しむことができます。
まとめ
今回は、1mmの雨量がどの程度の雨量なのかを詳しく説明しました。
正確な定義を理解することで、天気予報もより理解しやすくなるでしょう。日常生活に密接して関わる話題なので、これらの情報を覚えておくと役立つことがあります。