ダチョウ

ダチョウは、一般的に「走るのが早い」「鳥にしては大きい」といった特徴で知られています。しかし、もう一つのイメージとして「ダチョウは頭が悪い」という言葉も耳にします。

ダチョウは本当に頭が悪いのか、本当ならその理由とは何なのか、色々調べてみました。

ダチョウは頭が悪いと言われる点

まずは、どういうところ、どのような行動がダチョウは頭が悪いとされてしまうのか?というのが調べてみて少しわかりました。

ダチョウはつられて走り出す

ダチョウの特性として、一頭が走り出すと他のダチョウも理由もなくついていくという一見頭の悪そうな行動が知られています。

この行動については諸説ありますが、単に防衛本能というか防衛のための行動ではないかと個人的には思います。電線や樹木などに留まっている野鳥なども、一羽飛び立った瞬間に他の鳥も一斉に飛び立つ光景をたまに見かけます。それと同じではないでしょうか。

ダチョウは記憶力が低い

ダチョウの記憶力が低いとされていることについては、これが生態系への適応と関連している可能性があります。

以前YouTubeで見たのですが、人がダチョウの背中に乗る、つまり馬に乗るようにまたがると最初の数秒は嫌がって暴れますが、すぐにおとなしくなりました。

これはダチョウが数秒で自身に人が乗っていることを忘れてしまうからだ、と動画では説明していました。

また、ダチョウは家族を忘れるとも言われていますが、独特な社会構造と生態に適応した結果である可能性があります。一夫多妻制をとり、子供たちが早期に自立することが生存戦略として重要であるため、家族の概念が人間とは異なることを理解する必要があります。

ダチョウは脳が小さい

さらに根本的な理由ですが、ダチョウの脳は小さいとされています。

ダチョウの身長は約2.4メートルで、体重は約140キログラムありますが、興味深いことに脳の重さはわずか40gと非常に小さいです。体重と脳の比率を考えると、なんと0.03%にも満たない数字です。同じく鳥類の一種であるスズメの場合、比率は3.85%に達します。

驚くべきことに、ダチョウの大きな眼球の方が60gもあり、脳よりも大きいことになります。この事実から見て取れるのは、見た目通りに頭が悪いというのが一因かもしれません。

しかし、これは異なる生態系で生き抜くための必要な特性であり「頭が悪い」と評価することはできないかもしれません。その他にも自身が生んだ以外の他の雌の卵を育てるという行動がありますが、これらの行動は単純な知力だけでは説明しきれないかもしれません。

ダチョウの優れた点

頭の悪いところばかりでは申し訳ないので、次にダチョウにいいところです。

ダチョウは目がいい

その視力は非常に優れており、これは生存に必要な能力として発達したものと考えられます。ダチョウの特異な社会構造や生態系によって形成された特性を理解することで、「頭が悪い」という単純な評価は避けるべきかもしれません。

3.5キロ以上離れたものを認識することや、40キロ先の蟻の動きまで見えると言われています。ダチョウの視力と行動パターンを考慮すると、頭が悪いという評価が一概に当てはまらない可能性があります。

このように、ダチョウの特徴や行動は、彼らが生息する環境や社会構造に深く根ざしており、その視点から見ると、彼らの特異な行動が生態学的な意味を持っていることが理解できます。

ダチョウの足の速さ

ダチョウは足が速いとよく言われますね。最高時速はなんと70キロ以上もあります。これは陸上のオリンピック選手の最高速度である時速45キロ程度を圧倒しています。

更には、時速50キロくらいの速さで30分以上走り続ける持久力も持っています。飛ぶことが難しい鳥と比べると、ダチョウの2足歩行での高速走行は驚きですね。